O.S.SPEED 21XZ-B Spec.III

ブレークイン編

まずはブレークインからスタートです♪
ブレークインは千葉のフタババギートラクトさんで行ってきました。
そして私の愛車、無限精機のMBX7Rに搭載。
汚くて申し訳ございません(笑)。

通常使用しているエンジンは、無限精機のJX21-B03エンジンを使用しているのでマフラーも、B03エンジンにマッチするJX15003マフラーをそのまま慣らしで使用してみました♪
燃料はOSからリリースされている、NITRO-X OFF ROAD 30% を使用しています♪
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この21XZ-B Spec.IIIにフライホイールを取り付けた際に、恒例のPC(ピストン・スリーブ)どんだけ硬いの?的な感じで、フライホイールを手で回してみたのですが、思いのほか柔らかく一安心♪
今回手にした個体は適度な硬さでしたが、ものすごい硬い場合は慣らしにすごい時間がかかり、手間取ります・・・。 フライホイールを手で回してみて、金属音のような音が出ていたら覚悟してください(笑)。
※ 手で回す際は、ピストンとスリーブにメンテナンスオイルを少し差しておいてくださいね♪

慣らしの方法は人それぞれ違うと思いますし、正解は無いと思います。
自分で色々と試してみて、ご自身のスタイルに合った方法を見つけ出してみてください。
私の場合は、ペンチ(スターターボックス)の上で数タンクエンジンを回すとかはせず、いきなり実走です(笑)。でも、暖機運転は必ず行いますよ!!

慣らしは、ピストンとスリーブのあたりを取るために行いますが、エンジンに熱が入っていないと全く意味が無いと私は思っています。
スリーブの内径は上部に向かってわずかに小さくなるように作られています。
エンジンを温めることにより、スリーブが熱膨張で広がり、ピストンとの隙間を適正化してくれます。 この状態で慣らしを行うことで、適切なブレークインが行えると思っています。

いよいよエンジンに火を入れます!!

1. エンジンを始動
2. 暖機運転を行いキャブ調整
3. ストレートを走ってみて、自分が走る位のスピードでメインニードルを調整
4. 徐々にニードルバルブ(通称:メインニードル)を絞り、計1.5リッターから2リッターを目安に走行


1. エンジンを始動

現在のOSエンジンは工場出荷状態でエンジンが楽を始動できることが多いので、もし始動できなかったとしたら、
『ポケットブースターの電池残量不足』
『燃料がエンジンに届いていない』
『エンジンに燃料が入りすぎた』
上記項目をチェックしてみてください。

一番面倒なのが、エンジンに燃料が入りすぎた場合(オーバーチョーク)です・・・。
その際はプラグを取外し、ウエスなどでヘッド上部を押さえ、スロットルを閉じた状態でエンジンを回し、余分な燃料をエンジン(プラグ取付部分)から排出します。

2. 暖機運転を行いキャブ調整

エンジンが始動したら、充分暖機運転を行います。
この時にヘッドを手で触ってみると、熱の伝わりを感じ取れると思います。
工場出荷状態のキャブ調整で、エンジンがなかなか暖まらない場合はニードルバルブ(通称:メインニードル)を少し絞ります。 また、スロットルを緩め、再びスロットルをいれた際にエンジンが止まる場合は、スローが甘すぎだと思いますので、メータリングニードル(通称:スローニードル)を絞ります。 ですが、スローニードルはあまり絞り過ぎない方が良いと思います。
走行させ、どうしても止まってしまう場合はメータリングニードル(通称:スローニードル)を調整します。

3. ストレートを走ってみて、自分が走る位のスピードでメインニードルを調整

いよいよコースインです!
慣らしは低速走行になり、走行されている方の邪魔にならないように慣らしを行います。

私の場合は、ストレートを走行させてみて、自分で走ったときと同じくらいのスピードを目安にメインニードルを調整しています。
メインニードルの調整が終わったら、スローニードルを調整します。
スローニードルはなるべく絞らない状態で、ブレークイン中にエンジンが止まらない所まで調整します。 スローニードルをいじるとアイドリングも変化します。
スロットルストッパー(通称:アイドリング)を調整しますが、ブレークイン中は少し高めでもよいかもしれません。

走行中、たまにエンジンヘッドを触ってみます。
すごい熱いかもしれないので、気を付けてくださいね♪
手で触れる位だと、エンジンが冷えすぎなので、もう少し温まるようにメインニードルを調整していきます。 これは季節にもより左右されますが、冬場の慣らしはすごい大変かもしれません。 場合によっては1/8GPレーシング用の小さいヘッド等使用するのもありかもしれません!

上記の状態で500cc(ワンボトル)走行を行いますが、燃料タンクの残量が少なくなると、マフラーからのプレッシャー圧で燃料を押しだしているのですが、その圧が下がり燃料が薄く(空気の量が多く)なり、エンジンが良く回るようになってきますので、ガス欠まで走らないように気を付けます。

また、走行を重ねるにつれて、スピードが遅くなったかな?と思うことがあるかもしれませんが、慣らしが進むにつれて、甘くなる傾向になると思います。
これ、慣らしが進んでいる証拠です♪
その際は同じスピードになるように少しニードルを絞ってあげてください。

4. 徐々にニードルバルブを絞り、計1.5リッターから2リッターを目安に走行

500ccも回せば、大分PCもこなれてくる頃だと思いますが始まりがすごい硬い場合、まだまだ渋みが取れないかもしれません・・・。
基本PCが硬いと、トップスピードは出ません。
硬くて回せないんです。
そのために、ブレークインをして硬さを取っているわけですが、今度はスルスル過ぎてもよくありません(笑)。 そこがエンジンの難しいところで賞味期限のようなものが存在します。
ピーク以上で走ると、一気にその賞味期限が短くなりますので、9割・9.5割位の所でニードルを調整するのが良いかと思います。

ちょっと話しがそれましたが、500ccを回したあとは徐々にニードルを絞りつつの、1.5リッターから2リッターを目安に、ピーク付近まで持っていきます。

※※、使用する燃料メーカーや、最初のPCの硬さなどで、もっと時間が掛かる場合がありますので、エンジンの状態を見て判断してください。

ピーク付近にもっていく際に最適なのが、
ユルギックスからリリースされている、FUEL ADなのです!
詳しい使用方法など下記リンク先に記載していますので、是非こちらも合わせてお読みください♪

YURUGIX YPM-0002 FUEL AD(燃料添加剤)

■YURUGIX FUEL AD(燃料添加剤)レビュー記事


エンジンはニードルが甘い時はアバウトに調整しても大丈夫ですが、ピークに近づけば近づくほど、繊細に調整をしなければいけません。
ほんの少し触っただけでも変化します。
絞りすぎてピークを過ぎると、ストレートで逆に遅くなるので分かると思いますが、ここまで絞っては本来いけないところです。

また、メインニードルを絞ると、スローニードルも自動的に絞られる構造なので、本来はメインニードルを絞ったらスローニードルは緩めることになります。
スローニードルを緩めるとアイドリングが下がりますので、アイドリングも再調整します。
一番危険なのが、メインニードル(トップスピード)ばかり気に取られ、スローニードルが工場出荷状態のまま・・・ という状態です。

ピークだしの簡単な調整の目安としては、走行時間を参考にすれば割と簡単にできるかもしれません。
自分の場合は新しいエンジンは7分30秒位でガス欠になる位に調整し、その状態でしばらく走行しています。
その間にさらにあたりが取れてきますので、レースに合わせて更に60秒延びるように調整しています。
自分の理想は8分30秒位持てば充分ですが、現実は8分くらいでガス欠が多かったりします(笑)。

エンジン総括編へ続きます。

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